Disease

目の病気

鼻涙管狭窄症

鼻涙管狭窄症とは

鼻涙管閉塞症は、涙の通り道である鼻涙管が詰まり、涙が正常に排出されなくなる病気です。これには先天性と後天性の二種類があります。

先天性鼻涙管閉塞症

原因

生まれつき鼻涙管が閉じていることが原因で、涙が正常に流れず、目に溜まってしまいます。通常、生後数週間から数か月の間に自然に開通することが多いですが、一部のケースでは閉塞が続くことがあります。

症状

常に涙目になり、涙があふれやすくなります。また、目やにが増えることがあり、細菌感染によって涙嚢炎を引き起こすこともあります。

治療

軽度の場合は涙嚢マッサージを行い、鼻涙管の開通を促します。1歳を過ぎても改善しない場合は、鼻涙管開放術(ブジー)を行い、閉塞部分を開通させます。

後天性鼻涙管閉塞症

原因

加齢や炎症、外傷、腫瘍などが原因で鼻涙管が狭くなったり詰まったりすることで発症します。慢性的な結膜炎や鼻炎が影響することもあります。

症状

涙があふれやすくなり、目やにが増えるほか、涙嚢炎を伴うとまぶたの腫れや痛みが生じることがあります。

治療

軽度の場合は抗生物質の点眼や涙嚢マッサージを行います。改善が見られない場合は、涙管ステント挿入や涙嚢鼻腔吻合術などの外科的治療が検討されます。
鼻涙管閉塞症は、早期発見と適切な治療が重要です。涙が異常にあふれるなどの症状が見られた場合は、眼科を受診することをおすすめします。